フランスの病人食は日本人の口に合う?食材や調理法を調査
今年の冬は、コロナウィルスの感染が止まらなくなってきています。
世の中のお母さんたちは「もし自分が感染したら家の中はどうなるのか・・?」「子供の世話や学校はどうなるのか・・?」などと、あらゆる心配がありますよね。
専業主婦の方であっても、体調の悪いときに家にいるからと言ってすぐに休めるわけでもありません。
コロナウィルスの症状は様々で、急性胃腸炎のような症状や下痢や高熱・・他にもたくさんあります。
日本で体調が悪い時に食べやすい食事というとお粥が定番ですが、そればかりというわけにもいきません、
世界の国々での病人食とは、いったいどんなものなのでしょうか?
日本のママとフランスのママの、体調が悪いときの食事を比較してみました。
フランスでほとんどの人の病人食として食べられているのが、じっくりと茹でて柔らかくなったパスタとスライスしたハムです。
これは日本でいうお粥ですね。
お米がパスタに変わったようなものです。
フランスでは、赤ちゃんの離乳食としても食べられていて、子供だけでなく大人まで幅広く食べられています。
長い時間茹でたパスタは消化に良いので、フランスでは病人食の定番です。
少し回復期に向かい栄養をとらないといけない時期の食事は、ジャガイモです。
ジャガイモを茹でて潰し、牛乳、バター、生クリーム、塩で混ぜたマッシュポテトです。
何か日本人としては少しこってり系に感じて、抵抗がある方もおられると思います。
ここはそれぞれの生活習慣も違いますので、国によって好まれるものも変わって当然です。
このマッシュポテトは、入院している時の食事としても出されることが多いです。
胃腸の調子を整えてくれる「整腸作用」があり、免疫力アップ、むくみ防止の効果大です。
そのほか、さまざまなストレスを軽減してくれる効果もあると言われているのです。
同じ様に、人参を茹でて潰したものはお腹の調子が悪いときに「下痢止め効果」がありホウレン草やブロッコリー、ズッキーニ、玉ネギなどを潰したものは、風邪に効くと言われています。
ビタミンが豊富に含まれていて、食欲のないときでも食べやすいので幅広い人に食べられています。
日本では、これらの野菜をスープに入れて食べたり、雑炊の具にして栄養をとることが主流になっています。
どちらも食材はそれほど変わらなく、調理の仕方や味付けが違うという事です。
フランスでは、ビンに入った「コンポート」というものがスーパーや薬局で売られています。
「コンポート」とは、すり下ろしたリンゴのようなものです。
「急性胃腸炎」でお腹を壊しておさまらない時に「下痢止めの効果」と「整腸作用」があります。
日本でも、リンゴはお医者様が健康のために勧める果物ですが、フランスでも同様にお医者様がお勧めする食材です。
「コンポート」はリンゴをすり下ろす手間がなく常温で保存ができるので、フランスではどこの家庭でも常備されています。
病気のとき以外でも、健康のためにデザートやおやつとして食べられています。
飲み薬の苦手な子供に薬を飲ませるときにも、コンポートに薬を混ぜて食べさせられるという便利なところもいいですね。
そして少し驚きの健康法なのですが、フランスでは胃もたれや吐き気がするときには、常温のコーラを飲むらしいのです。
糖分が補えることと、炭酸の効果で胃がスッキリするのだそうです。
子供には、スプーンでかき混ぜてあげると炭酸が弱まり飲みやすくなるそうです。
お肉が大好きなフランス人は、病気や体調不良、風邪のときには風邪を早く治すためにお肉を食べます。
なかでも、鶏肉のササミや牛肉が人気なのだそうです。
フランスでは、肉を焼くときにたくさんのバターを使って調理します。
そのため、赤身のお肉でもかなり脂っこくなるので日本人にとっては不向きですね・・。
風邪や花粉症で喉が痛い時は、フランスでは「ハチミツ」がよく使われます。
ハチミツには殺菌作用や炎症を抑える作用があるので、空気が乾燥しているフランスではよく使われています。
ハチミツが健康にいい事は、日本でも同じ考えです。
化粧品に入れたり食べ物、健康食品にも含まれていますね。
このように、身体にいい食材を使って体力を回復させる工夫がされているんですね。
薬だけに頼らずフランス人ならではの知恵が、パワーの秘訣なのかもしれません。