子供のお年玉は世界共通?日本とフランスのお金に対する考え方の違いとは!
日本では、小学生くらいの子でもお小遣いを渡していることも少なくありません。
理由としては、お金の使い方を学ばせたり、算数の勉強にもなると考えるお母さんも多いようです。
子供に自立を促すためにも、いい事ですね。
自立と言えば、日本よりもフランスの方が子供自身に色々な事を決めさせ、自立を支援しているイメージがあります。
ですが意外にも、フランスでは子供にお小遣いを渡したりする習慣はなく、欲しいものは誕生日とクリスマスにだけもらえるのです。
その時に、お小遣いをもらったりほしいものを買ってもらうのです。
それ以外に現金をもらえることはないのだそうです。
1年間のお小遣いは、クリスマスとお誕生日の2回だけ。
この時にもらったお金を上手にやりくりしなければいけません。
フランスでは元旦はお休みしますが、2日から通常通りの生活が始まります。
お正月だからと言って、特に何かを祝うという感覚はありません。
だから、お年玉をもらうこともないのです。
日本のような元旦の初売りもなく、元旦には全てのお店が閉まっています。
そして、特別なイベントやお正月料理などもなく、家でゴロゴロして過ごします。
これは日本の主婦のみなさんからすると、とてもうらやましいですね。
フランスで、定期的に「お小遣い」としてお金をもらうようになるのは、高校生くらいからが一般的なようです。
中には中学生くらいでもらい始める子もいますが、それほど多くはありません。
フランスでは学校での勉強時間が長いので、高校生でもアルバイトをしている子はいません。
日本では高校生がアルバイトをしている事はよくありますが、フランスの高校生は親からもらったお小遣いだけで毎月を過ごしています。
1カ月に日本円で、3000円弱くらいが相場です。
それで足りない場合は、クリスマスと誕生日にもらったお金でやりくりします。
年頃の子供たちには少ないような気がしますが、それが普通なのです。
フランスでは、子ども同士でお店などへ出かけたり、何かを買って食べたりすることはありません。
つまり、子供同士でお金のかかる場所へ出掛けることがないのです。
それにお小遣いをあげる習慣もないので、フランスでは学校の文房具などは、年度始めに1年分をまとめて購入します。
そのため途中で買い足すこともなく、こまごまとしたお金を使うこともないのです。
子供たちが欲しいものは、誕生日やクリスマスにもらえるので子供にお金を使わせる必要がないのです。
中学生までの子供が、クリスマスプレゼントとしてもらう物には現金は含まれません。
ほとんどがオモチャや家電製品、自転車などの大きいものです。
親戚一同からもらえるので、高額な商品はみんなで共同で支払いをします。
金額的には、小中学生で5万円分ぐらいの量のオモチャがプレゼントされます。
これは子供にとってはラッキーです。
高校生ぐらいになると、物がお金に変わります。
親戚の人数にもよりますが、5万円から10万円ほどの現金がもらえるようになるそうです。
ただし、久し振りに訪ねて来た親戚が子供たちにお小遣いをあげることはありません。その場合は、お土産として食べ物などを渡したりします。
ですが、クリスマスは例外です。
クリスマスには、遠方に住んでいても海外に住んでいても必ずクリスマス前に到着するようにプレゼントを贈ってくれるのです。
これも日本と違うところですね。
フランスの1年間のメインイベントは、クリスマスなんです。
お誕生日ではありません。
1歳や10歳などの、節目となるお誕生日は派手に祝うそうですが、それ以外はプレゼントに掛ける金額はクリスマスよりも少なめです。
クリスマスは数万円する物でも買ってもらえるのですが、お誕生日は数千円が限度なのだそうです。
どうしても高額なものが欲しい場合には、クリスマスまで待って一緒に購入するのが一般的です。
中には、誕生日に特別なお祝いやプレゼントをしない家庭もあるそうです。
フランスでは、日本よりも盗難事件がとても多いのです。
子供だけでなく大人でも、お金を使う用事がなければ現金を持ち歩きません。
子供たちも、お金を持ち歩いていれば盗られる可能性があることは常識なのです。
そのことが分かっているのでお店で飲食することもなく、気軽にサンドイッチを持ち歩いたりします。
学生は外でお金を使わないのが、フランス流なのです。