海外での子育て経験がある人は、「日本で子育てするよりも海外で子育てしたほうが楽」と言います。
日本では、子供を連れてバスに乗りベビーカーを置いていたりすると嫌な目で見られたり、子供が泣き止まなかったりするとお母さんは肩身の狭い思いをします。
でも海外では、赤ちゃんに対しても子供を連れているお母さんに対しても、とても思いやりのある社会だと言われています。
では、どんなところが日本と海外では違うのでしょうか?
理由として一番多いのが、周りの人による手伝いや、妊婦さんや赤ちゃんへの温かい気持ちなどがあります。
なので、「子育てが楽しい」と思うお母さんたちが多いということです。
お母さんが楽しく子育てしていると、子供や周りの人も楽しく幸せな気持ちになれますよね。
これは子供の成長にも、とてもいい影響を与えると言います。
日本で一番問題視されやすいのが、ベビーカー利用に対しての決まりです。
日本では、「車内が混んでいる時にはベビーカーを折りたたむ」という事になっています。
それでも、ベビーカーでのトラブルは少なくないんです。
さらに、ベビーカーを広げたままバスや電車に乗っているお母さんに対する批判は、それはとてもキツイものです。
ですが中には、お母さん同士のお友達3人くらいでベビーカーを広げたままで通路を塞ぐ、という迷惑行為もあったようです。
このような事を聞くと、「問題視されてしまう」ということは、わからなくはないですね・・。
問題視されている中には、マナーの悪さなどの色々な理由もあるかと思います。
子供連れの時であるからこそ、最低限のマナーは守っていただきたいですね。
フランスでは、ベビーカーを電車やバスに乗せようとしていると、それを見ていた周りの知らない人がベビーカーを持ち上げて手伝ってくれたりもするのだそうです。
赤ちゃんを抱っこしていると、席を譲ってくれたりするのはごく自然なことだと言います。
フランスでは、赤ちゃんを連れたお母さんに座席を譲るのは当たり前で、妊娠中も同様なのだそうです。
他にも子供連れには嬉しい待遇があります。
病院などの待ち時間も、普通の人に比べると短くなります。
全く見知らぬ人同士の「助け合い」が、とてもあたたかい気持ちになりますよね。
ここまでの話を見ていると、「なんて日本人は冷たい人種なんだ!」と思ってしまいます。
ですが、日本を知っている外国人の方たちは「日本人は、とても親切だった」と褒めているのだそうです。
そんなに優しい国なのに、なぜ子供連れには冷たいのでしょうか?
いったいいつまで日本の子供たちやお母さんたちは、邪魔者扱いされてしまうのでしょう?
昔とは時代が違う事は当たり前だと思います。
ですが、あまりにも悪質なことが多すぎて時代の変化という事で片づけられる問題ではなくなってきています。
これは実際に起こったお話です。
妊婦さんが歩いていると「さっさと歩け!」と後ろから押されたり、満員電車で荷物をお腹に押し付けられ邪魔だと言わんばかりの態度を出したり・・。
その他にも舌打ちや陰口など、たくさんあります。
そして驚きなのが、これらの行為は女性が加害者の場合が半数もあるのです。
同じ女性として「なぜ?」と思いますよね?
ですが今の時代は、
不妊で悩んでいる方や病気が原因で子供の産めない体の人も少なくありません。
そんな人が、幸せそうな妊婦さんや小さい子供を連れたお母さんなどへの嫌がらせに発展したりすることもあるようです。
なので、妊娠していることを示す「バッジ」や「キーホルダー」のようなものがありますよね。
そもそも、あれは妊婦さんを守るためのものなんです。
ですが、それをつけていることで嫌がらせを受ける場合もあるんです。
実際、悪質な被害にあわない様に、半数ほどのお母さんたちはわざとつけない様にしています。
もちろんつけていて優遇された、という人もたくさんいます。
一概には言えませんが、「間違ったことをしていないのに被害をうけてしまう」というような世の中になってきているという事です。
このような事を忘れないようにしておくことも、大切だということですね。