学校の「新学期9月にする案」「分散登校」本当にそれでいいのでしょうか?
文部科学省が提案しているのは、入学したての小学1年生と、卒業を控える小学6年生と中学3年生を優先させて学校を再開するというもの。
休校が長期化し、学力の遅れが出てしまうことに対する策のようですが・・。
これに関しては、学校の先生や保護者の中にも賛否両論があります。
仮に小学1年生と6年生を優先して登校させるとしても、少人数にしなければいけませんよね。
そのためには教室もいくつかに分けて、指導に当たる教員まで増やさなければいけません。
机の高さもそれぞれの学年で合わせているので、まず授業を始める前にそんな作業から入らなければいけませんよね。
学校の机やいすを見たらわかる通り、すぐに上げ下げできるようなものではありません。
ただでさえコロナのことで振り回されている先生たちに、余計な仕事までさせて・・。
全く現場のことは無視している提案だと思ってしまいます。
政治家の方は、支持するだけではなく一度自分の体を動かしてやってみたらどうでしょうか??
私立の学校では、もうすでにオンライン授業がはじまっています。
塾でもそうです。
慣れないので、対面授業ほど満足できないかもしれませんが、前へ進んでいけるのでとても保護者の方は助かっています。
そういうところに、もっと予算を使ってほしいのです。
パソコンのない家庭などへの対応とか、いろいろあると思います。
そこを議論するほうが先で、9月入学なんてしても学習遅れは取り戻せる保証はありません。
10月頃になると、又朝晩の気温差も激しくなりコロナは流行り出します。
どちらにせよ、オンライン授業は必要だと思います。
文科省は「地域の感染状況に応じて、段階的に可能な範囲で実施することが重要」と、判断はその地域に任せる、という考えです。
地域によっては、地区や出席番号で登校人数を制限するという「分散登校」をする予定にしている地域もあるようです。
9月スタートの話も、おそらく流れるでしょうね・・。
まずこんなことをしても、「学習の遅れが取り戻せない」という意見の方もたくさんいます。
その頃にもコロナは収束していないということは、専門家の方も言っています。
授業の質も悪く無理やり授業を進めていき、ただ詰め込むだけの授業のやり方になるというのは目に見えています。
日本は世界的に見ると、「ただ学校に行けばそれでいい」というような無責任な考え方に見られているのだそうです。
一部の国では、「この年齢ではこれだけの事を学んでなければいけない」ということを出来ない子供に関しては、同じ学年をもう一度やり直すのだそうです。
それは小学生も同じ扱いです。
日本はABCもまともに読めない小学6年生でも、6年間学校に通えば普通に卒業できるのです。
当然その子は中学に行ってもついていけません。
「こんな無責任なことをする国なのだ」と専門家の方が言っていました。
何も中身をわかってなく、上辺だけをスルーさせるというものです。
それとは反対に、ものすごくよく出来る子供であれば、学級を飛び越えて「飛び級制度」にしてもいいくらいなのだそうです。
分かることを、わざわざみんな同じだけの時間をかけて学ぶ。
これが無駄だと言う人もいます。
まだまだ日本では、このような柔軟な考え方は出来ないと思います。
習い事だと普通に飛び級する場合もあります。
学校となると、「みんな一緒じゃないとダメ」というのはおかしいという人も中にはいます。
出来る子はドンドン伸ばしていってあげるのが、本来の教育としては望ましいのだそうです。
今、学校の先生たちは、すごく頑張ってくれています。
実際、出来ない1人の子に、ずっと教え込むことなんてできません。
なので、もう1年同じ学年をやり直さなければいけないとなると、本人も頑張るだろうし、親の声かけも変わってくるので良い考えだなとも思います。
色々な教育評論家の方の意見を参考に、いい案で進めてほしいですね。